これまで履いてきた登山靴まとめ|初心者からUL志向までの変遷

登山
左:ローンピーク8 中央:ティンプGTX 右:プライマストレイル

登山を始めたきっかけは、知人に誘われたことでした。もともと自然の中を歩くことに興味があり、「自分もやってみたい」と思って初めて登山に出会いました。

登山に行くと決まり、まず用意した登山靴は、キャラバンのグランドキング。アウトドアショップの店員さんに登山靴の選び方を丁寧に教えてもらいながら、「何がいいのかも分からないけれど、ケガをしないような安心感のある靴がいい」。そんな気持ちで選んだのを今でもよく覚えています。

履き心地が良く、足をしっかり支えてくれる。当時の自分にとって、それが一番大事なことでした。

Caravan Grand King(キャラバン グランドキング)

グランドキングは日本人の足型に合わせた設計で、足首や甲を包み込むような安定感が特徴。岩場やぬかるみでもしっかり踏ん張ることができ、「守られている安心感」を感じながら登ることができました。

重さはありますが、そのぶん信頼感のある靴。登山を始めたばかりの自分には、とても頼もしい存在でした。

THE NORTH FACE ベクティブ インフィニティ

登山を重ねるうちに、「もう少し軽く、足首を自由に動かせる靴がいい」と感じるようになりました。そこで選んだのが、THE NORTH FACE ベクティブ インフィニティ

このモデルは、ソールに緩やかなロッカー形状(つま先が上向き)を採用しており、歩くたびに自然と前へ転がるような推進力を生み出します。軽さとクッション性のバランスも良く、「歩くことが楽しい」と感じさせてくれる一足でした。

それまでの重登山靴とは違い、行動範囲がぐっと広がったような感覚がありました。

SALOMON X ULTRA 4 GTX

次に選んだのは、SALOMON X ULTRA GTX。この靴はくるぶしからかかとを包み込むようにフィットし、ローカットながら非常に安定感のある設計。ソールのグリップ力も高く、濡れた岩場でも安心して歩けました。

防水性にも優れており、オールシーズン使いやすい万能タイプ。ただ、自分の足型との相性で特定の箇所に靴擦れができてしまい、いろいろ対策をしても完全にはなくならなかったため、次の一足を探すことにしました。

靴自体の完成度は高く、しっかりした歩行を好む方には今でもおすすめできるモデルです。

ALTRA Lone Peak 8

そして出会ったのが、ALTRA Lone Peak 8(ローンピーク8)。初めてのトレイルランニングシューズで、履いた瞬間「これまでの登山靴とまったく違う」と感じました。

ALTRAの特徴は、ゼロドロップ(かかととつま先の高低差がない)広いトゥーボックスによる自然な足指の広がり。柔らかいクッション性と軽さがあり、長時間の歩行でも足が疲れにくい。

登山靴にありがちな「守られている感覚」ではなく、「自分の足で山を歩いている感覚」に近づいた一足でした。

ただ、非防水のため気温の低い日やぬかるんだ道では少し厳しさもありました。

ALTRA Timp Hiker GTX

そこで次に選んだのが、ALTRA Timp Hiker GTX(ティンプハイカー GTX)。ローンピークの軽快さとALTRAらしい柔らかさはそのままに、防水性能と安定感をプラスしたモデルです。

冷たい雨の日や秋冬の北海道登山でも安心して使えるようになり、「軽さ」と「安心感」のちょうどいいバランスを感じました。特に長時間歩く縦走では、足への負担が少なく快適です。

現在の使い分け

現在は、この3足をシーンによって使い分けています。

  • Lone Peak 8:日帰り登山や夏の乾いたトレイルに。軽快で歩きやすい。
  • Timp Hiker GTX:天候が読めない日や気温の低い季節に。防水性と快適性の両立。
  • VIVOBAREFOOT Primus Trail FG 3.5:低山や森歩き、軽装のトレッキングに。薄底ソールで“地面を感じる”一足。

プライマストレイル FG 3.5は、薄いながらもしっかりしたグリップを持つFG(Firm Ground)ソールを採用。岩場や硬めのトレイルでも安定し、素足のような接地感を得られます。特に整備された登山道や森歩きでは、「足の裏で地形を読むように歩く」感覚が新鮮で、登山の楽しみ方がまた一段広がりました。

この靴については、別の記事で詳しく紹介しています。
👉 VIVOBAREFOOT Primus Trail FG 3.5 のレビューはこちら

登山靴を通して感じたこと

振り返ると、登山靴の変化は自分の登山スタイルそのものの変化でもありました。

  • グランドキング:安心を求めて
  • ベクティブ:軽快さと歩きやすさ
  • Xウルトラ:安定感と信頼性
  • ローンピーク:軽さと自由さ
  • ティンプハイカー:快適さと防水性の両立
  • プライマストレイル:自然と一体になる感覚

どの靴も「その時の自分に合っていた」大切な一足。登山靴を選ぶたびに、自分の“歩き方”も少しずつ変わっていったように思います。

まとめ

登山靴は、単なる装備ではなく、自分の登山スタイルを映す鏡のような存在。これからも「軽く・自由に・安全に」歩ける靴を選びながら、北海道の山をマイペースに歩いていきたいと思います。

この記事が、登山靴選びに迷っている方の参考になれば嬉しいです。

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