週末に山でリフレッシュ!自然のエネルギーを全身でチャージして帰宅。
心地よい疲労感とともに眠りにつき、「あぁ、いい休日だったな」と余韻に浸る……。
でも、翌朝鏡を見ると、「あれ? なんだか顔が疲れてる……」「足が重くて、階段がしんどい」なんてこと、ありませんか?
登山は本当に素晴らしいアクティビティですが、私たちの体は正直です。
特に、下りで踏ん張り続けた足の筋肉は、正直すぎて悲鳴を上げていることもあります。
実は最近、熊の出没情報が多くて、わたし自身なかなか山に行けていません。
でも、「せっかく運動したのだから、この回復力、無駄にはできません!」
次に山に登る時は、万全の状態で、そして今まで以上に快適に歩きたい。
この記事は、そんな「週末の登山の疲れを、週明けまで持ち越したくない問題」を解決するために、わたしが実践している「下山後のごほうびリカバリー術」を、優しくお伝えできたらと思って書いています。
難しい理屈はさておき、疲れをスパッと取るために意識すべき「食事」「温泉入浴」「ストレッチ」の3つのステップ。
どれも、頑張った自分への「ごほうび」だと思って試してみてください。
1. 【食事】枯渇した「元気の素」を最速でチャージするおまじない
登山で一番疲れるのは、実は体の中のエネルギー(元気の素)が空っぽになること。
想像してみてください、電池が切れて画面が真っ暗になったスマホと同じ状態です。
わたしも最初は「とにかくお腹いっぱい食べればいいんでしょ?」と思っていました。
ですが以前、「消費した分を取り戻してやる!」と意気込んで、下山後にカツ丼をかきこんだら、翌日ひどい胃もたれで逆にダルくなった経験があり……(笑)。
それを機に、登山をやるようになってから栄養や体の仕組みについて少し調べるようになりました。
そこで、「何をいつ食べるか」が翌日の体調を大きく左右することを知ったのです。
特にハードな下山後は、早めに栄養を補給することが、翌日の回復スピードを大きく左右します。
下山直後:魔法のゴールデンタイムを逃さない!
登山を終えてから30分〜1時間以内は、体が「今なら栄養を一番吸収できるよ!」と強く求めている時間です。
このタイミングを逃さずに、必要なものを素早く摂るのが「おまじない」です。
- まずは元気の素(糖質)
使い切ったエネルギーをすぐに満タンにします。
→ スポーツドリンク、エネルギーゼリー、小さなおにぎりなど。 - 筋肉の修理屋さん(たんぱく質)
登りで頑張って傷ついた筋肉を直す材料です。
→ プロテイン飲料、牛乳、ヨーグルトなど。
お腹が空いていなくても、飲むだけでもOK。
この「下山直後のひとくち」が、疲労回復の第一歩です!
帰宅道中 or 帰宅後:地元のごちそうで「心と体」を満たす

わたしは、せっかくその土地を訪れたのなら、地元のご飯を食べて帰ることも楽しみにしています。
美味しいものをいただくのは、最高の「ごほうび」であり、私たちを受け入れてくれた地域への、感謝を伝える一つの形だと思うからです。
地元の道の駅や、知る人ぞ知る定食屋さんで、ご飯(炭水化物)と、お肉やお魚、お豆腐(たんぱく質)をバランス良く!
観光ついでに、野菜やフルーツからビタミンも忘れずに摂って、疲労と戦う体力をつけましょう。
地元のごちそうで満腹になり、心も体も満足したら、次のステップに移ります。
美味しいものを食べて「幸せ!」と感じる心の満足感も、回復には欠かせない大切な栄養素です。
2.【温泉入浴】山里の温泉で「心と体の疲れ」を洗い流す

下山後、わたしが必ず楽しみにしているのが、登山口近くの温泉です。
これは単なるリラックスではなく、登山の疲労を科学的に取るための最良の方法らしい、と自分で調べて知りました。
そして食事と同じく、その土地の温泉に入り、そこで消費することは、山への感謝の気持ちです。
温泉が疲れた体に最高のごほうびになる3つの仕組み
温泉の専門家ではありませんが、調べてみたところ、温泉に浸かることで、私たちの体は自動的に「リカバリーモード」に入ることが分かりました。
- フワッと浮力で休む
湯船に浸かると、体が軽くなりますよね。これは浮力のおかげ。普段、重いザックや重力に耐えている筋肉や関節が解放されるので、「あぁ、気持ちいい……」と心からリラックスできます。 - 水圧で流れを良くする
全身にかかる水の圧力が、滞りがちな足の血液を心臓に戻すのを手伝ってくれます。自然と軽いマッサージ効果が得られていると思えばOKです。 - じんわり温熱で修復
ぬるめのお湯に浸かると、全身の血の巡りがよくなり、筋肉に溜まった疲れの原因物質を流し出すのを助けてくれるんです。
温泉選びのヒント:「疲れに効くらしい」泉質
登山後の疲労回復を調べていくうちに、「疲れに良い」と言われている泉質には、いくつかの共通点があることを知りました。
- ポカポカ長続きのお湯(塩化物泉など)
保温効果が高く、入浴後に体が冷えにくいお湯です。山から下りて冷えた体を芯から温めてくれるので、ダルさが和らぐ効果が期待できるらしいです。 - 優しい刺激のお湯(単純温泉など)
成分が濃すぎないので、長時間の登山で疲労が激しい時でも、肌に優しくゆっくりと浸かれます。体が疲れている時に、ちょうど良い癒やしになると感じています。
【ポイント】
熱すぎるお湯での長湯は、逆に体力を消耗してしまいます。
38〜40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かり、心と体を労ってあげるのが、最も効果的な入浴法です。
3.【ストレッチ】のびーっと!凝り固まった筋肉を「優しく」解放

最後はストレッチです。
登山中は、気づかないうちに筋肉がキュッと緊張しっぱなしです。特に下山で頑張った足の筋肉は、パンパンに張っているはず。
緊張したままにしておくと、血の流れが悪くなり、疲れがたまってしまいます。
体が温まっている時(温泉や自宅のお風呂上がりが最高!)に、反動をつけずゆっくりと静かなストレッチをして、筋肉を解放してあげましょう。
登山で頑張った場所をピンポイントで労る
特に疲労がたまりやすい足全体を重点的に、息を吐きながらじんわりと伸ばします。
- ふくらはぎ
「下山ありがとう」の気持ちを込めて、壁などに手をついてアキレス腱を伸ばす。 - 太ももの裏側
登りで踏ん張った部位。仰向けで膝を抱えたり、ゆっくり前屈して伸ばしましょう。 - お尻周り
股関節の動きをよくして、翌日のスムーズな歩行を取り戻します。
【ポイント】
「痛い!」と頑張りすぎず、「気持ちいい」と感じる場所で20秒ほど静止。
これが、疲労回復のストレッチの鉄則です。
まとめ:計画的なリカバリーで登山をもっと楽しむ!
「登山の疲れは貯金しない」――これが、長く楽しく山を歩き続けるための私の秘訣です。
- 下山直後: 「元気の素」を超速チャージ
- 帰宅前: 登山口近くの温泉と地元のごちそうで体を労る
- 帰宅後: ストレッチで筋肉を緩め、質の良い睡眠
これらのごほうびリカバリー術を実践して、早く熊の心配なく安全に登山に行けるようになって、また次の週末を楽しみに迎えたいものです!
もし今、登山の後のダルさに悩んでいるなら、ぜひ次の下山からこの「ごほうびリカバリー術」を試してみてくださいね。


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