北海道って「山が大きくて、登るのが大変そう」って思う人も多いですよね。でも実は、初心者でも気軽に登れる山がたくさんあるんです。アクセスが良くて道も整備されているところも多く、ドライブや旅行のついでに登れる山もあります。
日帰り登山を楽しむなら、
- 標高差がそこまで大きくない
- 登山口まで行きやすい
- 頂上からの景色が最高
この3つがそろっている山を選ぶのがポイントです。
今回は、その中から初心者にちょうどいい北海道の3つの山を紹介します。これから登山を始めたい人にもぴったりですよ。
藻岩山 ― 札幌市内から気軽に登れる「街の展望台」

札幌の中心部から車で30分ほどで行ける藻岩山(標高531m)は、登山デビューにぴったりの山です。人気の「慈恵会コース」は道が整っていて、登りは1時間半ほど。登山グッズがまだなくても、スニーカーでも登れてしまうくらい手軽です。
山頂からは札幌の街を一望。昼は森の緑と街のコントラストがきれいで、夜になると街の明かりが輝く絶景スポットに。観光と登山をどちらも楽しめるのが、この山のいいところです。
「登山に興味あるけど、ちょっと不安…」という人は、まず藻岩山から始めてみるのがいいと思います。登りきったときの景色は、きっと忘れられません。
樽前山 ― 火山の息づかいを感じる外輪山トレッキング

支笏湖の南側にある樽前山(標高1,041m)は、北海道らしい迫力を感じられる山。七合目ヒュッテまで車で行けるので、登山自体は片道1時間ほどです。「そんなにすぐ登れるの?」と思うかもしれませんが、藻岩山と同じくらいの難易度で、しっかり山の魅力を味わえます。
外輪山をぐるっと歩くと、中央にある溶岩ドームを間近に見られます。まるで月面を歩いているような景色で、初めての人でもテンションが上がるはず。
晴れた日は、支笏湖の青と火山灰のグレーのコントラストが見事で、遠くには羊蹄山の姿も見えます。風が強い日も多いので、ウィンドブレーカーや帽子があると安心です。
「今日はここまでにしよう」と自分のペースで区切れるのも、この山のいいところ。達成感もあって、人気の理由がよくわかります。
旭岳 ― 北海道最高峰で味わう“雲の上の景色”

大雪山連峰の主峰、旭岳(標高2,291m)。「さすがに初心者には無理では…?」と思う人もいるかもしれませんが、実はロープウェイで標高1,600m付近まで上がれるんです。そこから山頂までは片道2時間半ほど。
最初は木道が整っていて、チングルマやエゾノツガザクラなどの高山植物が咲き誇ります。中盤からは一気に景色が変わり、噴気孔から白い煙が上がる火山帯に。まさに“北海道の大地が生きている”と感じられる山です。
天気が変わりやすいので、防寒着とレインウェアは忘れずに。山頂に立った瞬間、「ああ、本当に北海道のてっぺんに来たんだな」と実感できます。藻岩山や樽前山を経験してから登ると、きっと自分の成長を感じられると思います。
北海道で見つける“自分のペースの登山”
藻岩山、樽前山、旭岳――どの山も日帰りで登れて、初心者でも楽しめるコースです。街の展望、火山のダイナミックな景色、そして雲の上の景色。それぞれの山が違う魅力を持っていて、登るたびに北海道の新しい顔に出会えます。
登山の楽しさは、頂上に立つことだけじゃなく、歩いている時間そのもの。「登ってみたいけど、ちょっと勇気が出ない」という人は、ぜひこの3つの山を順番に登ってみてください。登るたびに、自分のペースで自然と向き合う時間が増えていくはずです。そして気づけば、「また登りたいな」と思っているはずです。

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