紅葉シーズンにおすすめ|大雪四色縦走ルート(銀泉台〜黒岳)

登山

はじめに

大雪山は、紅葉の時期がとても早いエリアです。見頃の目安は9月15日〜30日ごろ(年によって前後します)。この記事では、赤岳・緑岳・白雲岳・黒岳の“色の名を持つ山”をつないで歩く、通称「大雪四色縦走」を紹介します。
このルートは、体力や天候に合わせて短縮できるのが良いところ。しっかり縦走すれば、行きと帰りで違う景色を味わえるのも魅力です。


先にアクセス情報(混雑対策にも)

  • 駐車:朝は黒岳ロープウェイの駐車場に車を停めます(層雲峡駐車場でも良い)。
  • 銀泉台行きバスの乗り場:駐車場から徒歩5分ほどで「層雲峡ホステル前」バス停。ここから銀泉台行きの登山者用バスに乗ります。
    • 層雲峡ホステル前 6:00 発
    • 層雲峡ターミナル 6:02 発
    ※紅葉時期は混み合うので、層雲峡ホステル前から乗る方が快適です。
  • 所要・運賃:層雲峡ホステル前 → 銀泉台は約1時間片道1,750円(2025年現在)
  • 帰りのバス(銀泉台 → 層雲峡)7:30 / 15:30 の2本。下山後に利用できます。
  • 補足:高原温泉行きシャトル:紅葉期に緑岳登山口(高原温泉)行きのシャトルバス期間限定で運行される年があります。2025年は運行がなかった模様です。毎年状況が変わるので、最新情報は公式サイトでご確認ください。

ルート全体像(大雪四色縦走)

  • スタート:銀泉台
  • 経由:赤岳 → 緑岳 → 白雲岳 → 北海岳 → 黒岳
  • 下山:黒岳7合目リフト → ロープウェイで層雲峡へ
  • 行動時間目安約8〜9時間(休憩・写真次第)
  • 難易度:ロングコース。悪天候・強風・低温に備えて装備はしっかり。

このルートは、体力や時間に合わせていくつかのプランに変更することもできます。たとえば、次のようなバリエーションがあります。

  • 赤岳 → 白雲岳 → 北海岳 → 黒岳(フル縦走プラン)
  • 赤岳ピストン(銀泉台から赤岳までの往復)
  • 赤岳 → 白雲岳 → 赤岳(周回プラン)

どのルートも紅葉をしっかり楽しめますが、天気やバス時間を考慮して、無理のない範囲で計画するのが安心です。


登山ルートの様子

銀泉台〜赤岳

銀泉台に着いた時点で、斜面はすでに色づいています。朝の空気が冷たくて、歩き出すだけで気持ちが整います。最初の目標は赤岳。名前の印象どおり、紅葉の時期は斜面が鮮やかです。歩きやすい道が続くので、序盤のペースづくりにちょうどいい区間です。

赤岳〜緑岳

赤岳からは稜線歩きで緑岳へ。視界が開けて、振り返ると銀泉台の谷がよく見えます。色の層が遠くまで続いていて、写真を撮るポイントも多め。風が強い日でも、足元の草紅葉やチングルマの穂がいいアクセントになります。

緑岳〜白雲岳

ここからが少し長くなります。途中に小さな沼や広い草紅葉帯があり、景色が変わるので単調になりません。白雲岳の山頂に立つと、旭岳方面の大きな山体、これから向かう稜線が見渡せます。空気が澄んでいる日ほど、遠くまでくっきり見えるのが秋の良さですね。

白雲岳〜北海岳

白雲岳を下って北海岳へ。稜線は風が抜けやすいので、防寒はここで威力を発揮します。黒岳のシルエットが近づいてくるにつれて、足取りに少し余裕が出てきます。時間に余裕がなければ、この区間に入る前に引き返す判断もありです。

北海岳〜黒岳(下山)

最後は黒岳へ。山頂から層雲峡の谷が見え、ゴールがはっきりします。7合目まで下ったらリフト、そのままロープウェイで層雲峡へ。リフトから眺める紅葉は角度が変わるので、歩いてきた景色とまた違って見えるのが良いところです。朝に停めた車(黒岳ロープウェイ駐車場/層雲峡駐車場でも良い)に戻って終了。1日の満足感がしっかり残ります。


服装・装備の目安

  • 防寒:稜線は一気に冷えます。薄手ダウンか保温ミドル+防風シェルは必須。
  • 時間管理:バスとロープウェイの最終時刻を逆算。ヘッドランプは保険で持参。
  • 補給:水・行動食は多めに。風の日は体力の消耗が早いです。

まとめ

  • 大雪山の紅葉は9/15〜30ごろが狙い目(毎年少し変動)。
  • この「大雪四色縦走」は、体力に合わせて短縮もできるのが使い勝手の良い点。
  • しっかり縦走すると、行きと帰りで景色が変わるのが一番の魅力です。
  • 交通は、黒岳ロープウェイ駐車場(層雲峡駐車場でも良い)→ 徒歩5分で層雲峡ホステル前 6:00発のバスがスムーズ。片道1,750円(2025年)約1時間で銀泉台へ。帰りのバスは7:30 / 15:30
  • 高原温泉行きシャトルは年により運行(2025年は運行なしの模様)。最新情報は事前確認を。

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