朝の静けさの中、支笏湖のほとりにある「イチャンコッペ山」へ。
標高828メートルと聞くと、なんとなく控えめな印象ですが、頂上からの景色はなかなかのものです。
支笏湖の青い湖面と、向かいにそびえる樽前山、風不死岳。そして近くに恵庭岳の姿も。
このあたりでは人気の山で、週末になると多くの登山者でにぎわいます。
早朝の静けさと、きらめく支笏湖
朝6時過ぎに駐車場に到着。
まだ1台しか車が停まっておらず、少しひんやりした空気の中で、静かな支笏湖が迎えてくれました。
土日は7時ごろには駐車場がいっぱいになることが多く、人気の山です。
車を降りると、早速支笏湖が見え、朝日を浴びた水面がきらきら光っています。
登る前からもう「今日はいい日だ」と思えるような美しい景色。
このままコーヒーを飲みたい気持ちをぐっとこらえて、登山口へと向かいました。

最初から全力の急登
登山口からいきなり急登が始まります。
最初の斜面が、なかなかの傾斜で、朝イチの身体にはちょっと刺激が強め。
足よりも先に心拍数が目を覚まします。
「まだ登り始めたばかりなんだけどな」とつぶやきながら、一歩ずつ。
でも、木々の間から差し込む朝の光がとてもきれいで、つらさの中にもどこか心地よさを感じます。

木漏れ日の道をゆっくりと
急登を越えると、やがて傾斜がゆるやかになり、木々に囲まれた静かな樹林帯へ。
ときどき木漏れ日が差し込み、登山道の先が柔らかく光ります。
聞こえてくるのは、自分の足音と、どこか遠くで鳴く鳥の声。
風が木の葉を揺らす音が心地よく、自然と呼吸も落ち着いてきます。
ところどころで支笏湖を望める小さな展望があり、そのたびに足を止めては振り返ってしまいます。
振り返るたびに少しずつ景色が高くなっていくのが、登山の楽しいところ。
「けっこう登ってきたな」と思ったころには、もう山頂は近いサインです。

山頂で味わう静かなご褒美時間
最後のなだらかな坂を登りきると、突然ひらける空。
目の前には、支笏湖の全景と、樽前山、風不死岳、そして恵庭岳。
朝の澄んだ空気の中で、湖面の青さがより一層際立って見えます。
持ってきたコーヒーを淹れてひと息。
湯気の向こうに見える山々がなんとも美しく、言葉にしがたい満足感があります。
「早起きしてよかったなぁ」と、心の底から思える瞬間です。
少し風が出てきたので、上着を羽織ってもう少しだけ滞在。
他の登山者もぽつぽつと到着し、みんな同じように景色を眺めながら静かに過ごしています。
この穏やかな空気こそ、山頂のご褒美ですね。

下りは支笏湖を正面に
帰りは同じルートを下ります。
下りは支笏湖側を正面に下山することができるため、実は登りよりも景色が良い時間です。
朝の光を受けてきらめく湖面を正面に見ながら下る道は、少し名残惜しさも感じるほど。
登りのときに「帰りは怖そうだな」と思っていた急斜面も、足元を気をつければ意外とスムーズ。
木々の間から見える支笏湖が、登りとはまた違う表情を見せてくれます。
静かな森の中を、湖を正面に感じながら下っていく時間は、とても心地よいものでした。

まとめ|朝の時間にこそ登りたい山
イチャンコッペ山は、手軽に登れて、しっかりと山の魅力を感じられる一座。
登山初心者にもおすすめできる山で、季節ごとに違う表情を楽しめます。
今回は秋の始まりを感じる清々しい朝の登山でした。
また季節を変えて訪れたい、そんな山です。




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