柴犬と暮らしていると、「ツン」と「デレ」が静かに入れ替わる瞬間にたびたび出会います。
甘えん坊のようで、気まぐれ。近いようで、少し遠い。
そんな微妙な距離感に、いつのまにか飼い主のほうが夢中になってしまうんですよね。
今日は、わが家の柴犬・乃亜が見せる“ツンデレな瞬間”をいくつか紹介します。柴犬と暮らしている方なら、きっと「うちもそれ!」と頷いてしまうはずです。
① 朝、居間での“静止”から静かに動き出す
朝の散歩前。乃亜はなぜか玄関ではなく、居間で立ち止まります。声をかけても動かず、まるで「今日はどんな気分で行こうかな」と考えているかのよう。
そのまましばらく沈黙が流れ、私が諦めてカバンを触った瞬間——静かに歩き出す。まるで、「はいはい、わかってますよ」と言われている気分です。
② 帰宅直後は“しらんぷり”、数分後に鼻でツン
仕事から帰ると、まずは無視。目も合わせてくれません。「ただいま」と声をかけても、聞こえないふり。
でも数分後、そっと足元に来て、鼻でツン。そのあと私が座ると、自分から私の手を頭に乗せ、「なでていいよ」と言わんばかり。
ツンデレの教科書があったら、きっと表紙に載るタイプです。
③ おやつ前の“ピーン”が合図
おやつの袋を開ける音がした瞬間、空気が変わります。騒ぐこともなく、ただ、しっぽがピーン。まるで「それ、私のだよね?」という無言の圧。
食べ終われば、何事もなかったかのようにクールに退場。さっきまでの熱量はどこへやら……その潔さがまた、たまらないんです。

④ 夜は寄り添うけれど、布団の“ど真ん中”が指定席
夜、寝ようとすると、気づけば布団の端に乃亜の背中。昼間のそっけなさがウソのように、そっと寄り添ってきます。
「かわいいな」と思ったのも束の間、気づけば布団のど真ん中を陣取って熟睡。私は端っこで小さく丸まりながら、「まあ、いいか」と苦笑い。
これぞ、柴犬に仕える飼い主の宿命です。

⑤ ツンもデレも、どちらもやさしさ
乃亜は大きく喜びを表さないけれど、その静かな仕草のひとつひとつにやさしさがあります。
少し離れたところから見守ってくれるときも、鼻でそっと触れてくるときも、全部が信頼のしるし。
“ベッタリじゃない愛情”を教えてくれたのは、この柴犬です。
柴犬のツンデレは、じっくり付き合うほどに深みが出る。言葉はいらない、静かな絆。
今日もまた、「ちょっとだけ構ってくれた」その一瞬に、心が満たされてしまうのです。



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